目を疑うような光景が地上で繰り広げられていた。
カレルとリエラが2人で魔力刃を大量に形成していた。
「(しょうがない・・・)シールドバースト!!!」
なのははラウンドシールドを爆発させて、ヴィヴィオのディバインバスターを相殺した。
「な・・あれだけで私のディバインバスターが・・・・それなら!」
などとヴィヴィオが口走っている。
その時!!!
「「スティンガーブレイド・セキュアシフト!!!!」」
カレルとリエラの合体広域攻撃魔法と言えばいいのか?
クロノの使っていたスティンガーブレイド・エクスキューションシフトに似た魔法を2人で発動させた。
魔力刃の数は軽く100は超えている。
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュンンンンンンン・・・・・・・・・
”Round Shield”
なのははなんなく防御するが、
シュシュシュシュシュシュ
なのはの後ろに回りこんでくる魔力刃がいくつかある。
「くっ、直射型じゃなかったの!!?」
”Oval Protection”
なのはの全方位を球状のバリアが現れた。
なのはの後ろに回りこんでくる魔力刃・・・・それはスティンガーブレイド・セキュアシフトが2人によって構成されているのがミソである。
つまりカレルが直射型の魔力刃を形成し、リエラが誘導制御型の魔力刃を形成しているから、同じ形の魔力刃に見えても効果が違うのだ。
「くっ、逃げることも出来ないし・・このバリア、強度弱いから破られるかも・・・。」
シュシュシュシュシュシュ・・・・
カレルとリエラのスティンガーブレイド・セキュアシフトはまだまだ続く。
なのはよりさらに上のほうから虹色の光が煌く。
それに気づいたなのは、
「ま、まさか・・・ヴィヴィオ!!!?それは・・・!!!」
虹色の光の球体(直径数十メートルもある)を作り上げていた。
「ママ、受けてみて!私の新技!!」
キュオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
「セイクラッドスフィアアアアアア!!!!!」
なのはが広域攻撃魔法の挟み撃ちを受けそうになる。
「こ・・これはさすがに受けきれない・・・どうしよ。」
広域攻撃魔法を回避しきれるか悩むなのはに・・・
”なのは!”
「な、何!こんなときにドゥエル?」
”私に任せて”
と、ドゥエルが言うと、なのはは意識が飛ぶ。
意識が飛んだなのはの体は宙に浮いてはいるもののぐったりしている。
が、次の瞬間!!!
なのはの魔力光とは違う白い魔法陣が展開された。
”tolerate compression”
と、なのはの口からドゥエルの声が発せられ勝手に詠唱する。
すると、ヴィヴィオの直径数十メートルもあるセイクラッドスフィアを白い魔力光が包み込む。
そしてみるみるヴィヴィオのセイクラッドスフィアは小さくなっていき、なのはのオーバルプロテクションに当たって静かに消滅した。
それと同時にカレルとリエラのスティンガーブレイド・セキュアシフトも弾切れのようだ。
「終了〜〜〜〜!!」
アルフが終了の合図を出す。
「あ、あれ?何が起こったの?」
なのはの意識が戻ってつぶやく。
それに、ドゥエルが今まで通りレイジングハートを介して答える。
”なのはを操作するために意識を飛ばしました。そしてなのはの体を操作してヴィヴィオのあの攻撃を鎮圧しました。”
「・・・ってさらっと何してんの!私を操作して!」
”良いじゃないですか。ヴィヴィオに落とされずに済んだのですから。”
「別に落とされないよ。あの程度なら!」
と、口論しながら地上に降りるなのは。
ヴィヴィオも降りてきた。
そこにカレルとリエラも集まった。
「くっそ〜もうちょっとだったのにな〜。」
「うん。ヴィヴィオちゃんお疲れ〜。」
「2人もお疲れ〜。すごかったよあの攻撃〜。」
「いやヴィヴィオちゃんのあれも消滅しなかったら絶対極まってたよ!」
と、3人は称賛しあうが、ヴィヴィオはちょっとムッとした態度でなのはに責める。
「ママ!反撃しないって言ってたのに反撃したでしょ!じゃないと私の新技あんな消え方しないよ!」
「ああええと、ママは反撃してないよ。(ドゥエルがやったもん。)」
「うそばっかり。」
「う・・・うそじゃないよ〜。」
「まあまあとりあえず今日の模擬戦は終了!3人ともなかなか良い出来だったじゃないか。」
と、アルフがなだめてハラオウン家に帰ることとなった。
カレルとリエラはヴィヴィオとチームを組んで模擬戦が出来て上機嫌。
ヴィヴィオはなのはがズルをしたと思い不機嫌。
なのははというと、
「<ドゥエル勝手にあんなことしないでね。ヴィヴィオがふて腐れてるじゃない。>」
”<すみません。なのはのためを思った行動をしたつもりが多大な迷惑を・・・>”
と、ドゥエルも反省の色を見せる。
「<まあいいわ。済んでしまったことをいつまでもグチグチ言うつもりはないから。それから勝手に私の意識飛ばして私を操作するの禁止ね!>」
”<ですが・・・>”
「<文句あるのかな?>」
ぞくっ!!!!
ドゥエルはなのはの殺気で押し潰されそうになった。
”<分かりました。勝手な行動は慎みます。>”
「<よろしい>」
こうしてなのはは体の内に宿る精霊をも完全に掌握したのだった。
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